◆ CM音楽について考える 制作の流れ篇◆
僕の仕事の中心であるCMの曲作りについて少し話しましょう。 CMの場合、メインは商品ですから商品の魅力や素晴らしさを音楽でどう伝えられるかということを考えるのです。 音楽としての素晴らしさも要求されますが、それだけでなく商品とのマッチングがすごく大切な要素となります。 それでは具体的に流れを考えてみましょう。大まかに分けると、1、打合せ 2、家作業 3、デモ音源提出 4、修正作業 5、スタジオ録音 という感じです。 どんな仕事でもそうですが、CM音楽も先ず打合せから始まります。 企画を基に起こした『絵コンテ』というものがあり、それを見ながら曲の方向性・サイズ(大まかな秒割り)・何タイプ作るか・場合によっては楽器編成や 歌手選びなどを打合せた上で、今後の日程などを決めます。まれですが、この打合せで、メロディとコードまで決めてしまうこともあります。 要するに、ほとんどの決めごとが、この打合せで決まる訳です。その後、家での作業、すなわち作曲および打込み、そしてデモ音源まで作ります。 その途中に自宅スタジオで歌やギターなどを入れたりもします。自宅スタジオで録音したテイクが良くて本番で使用されることも多いです。 デモ音源ですが80%位は出来上がった状態にします。デモ音源が出来上がったら、この段階で音楽プロデューサーに聴いていただいて、 修正を加えます。その後、監督、代理店などのスタッフ、最後にはクライアントの方までデモ音源を聴いていただきます。 大概その段階で映像も全体像が見えてきているのでそれを見てさらに修正を加えます。この段階では映像と音をシンクロさせることも 要求される場合が多くタイミングもバッチリ合わせます。そんな感じで幾度か修正を加えて決定し、最終的にスタジオ録音に向かうのです。 スタジオに入る段階ではほとんど曲を変更することはありません。仕上げるためにとか、家で録れない生楽器(ストリングスなど)を録るために スタジオ録音するという感じですね。今回はCM音楽に限って流れを書きましたので。CM制作全体の流れではありません。
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